
「山ガール」という言葉が流行語大賞の候補に上がったり、「山の日」が制定されたりと人気の絶えない登山。
新型コロナウイルスが流行した間は、登山人口は減少傾向にあったが、落ち着くとともに再燃。
それに伴い、平成30年から令和2年までの間は、発生件数、遭難者数とも減少傾向であったが、昨年から増加に転じ、今年も増加した。
引用:警察庁生活安全局生活安全企画課(令和4年夏期(7月~8月)における山岳遭難の概況)
山の奥では、通常の携帯電話の電波が届かないことが多く、特に谷では一切電波が通じません。
このため、登山中の緊急時に連絡が取れないリスクがあり、登山において衛星電話は非常に重要な役割を果たします。
衛星電話は、地上の通信網に依存せず、衛星を利用して通信を行うため、山の奥でも通信が可能です。
これにより、遭難や怪我などの緊急事態が発生した際、迅速に救助要請ができ、登山者の安全を確保できます。
また、登山中の天候やルート変更など、情報共有が重要な場面でも役立ちます。
登山の専門家である国際山岳ガイドの近藤謙司さんも、衛星電話は登山を安全に楽しむためには重要だと指摘し、他の登山者やガイドと連絡を取り合うためにも役立つと述べています。
一方、登山業界の情報サイトであるクリエイティブ山岳ガイドの記事でも、登山での衛星電話の必要性について、登山ルートや天候などによっては通信が不可能な場合もあるため、衛星電話を持っていくことで安全に登山することができるとしています。
衛星電話は登山の安全性を高めるための重要なツールですが、適切な使用と十分な準備が必要です。
携帯電話が通じない場所での登山を計画する際は、衛星電話の利用することを強くお勧めしています。