目次
■ 結論|「通信が止まれば、事業も止まる」——だから今、衛星電話がBCPの核心になる
下図のように、地上通信は基地局や電力に依存しており、災害時には容易に途絶します。
一方、衛星通信は独立した宇宙インフラを利用するため、“通信断の影響を受けない唯一の手段”として機能します。
大規模地震・台風・停電・通信障害。
あらゆる“想定外”が現実になる中で、企業が最も失いやすいのは「通信手段」です。
どんなに優れたBCP(事業継続計画)を整えていても、通信が途絶えれば、
「指示が出せない」「社員を守れない」「復旧が遅れる」。
この3つの致命的リスクが一瞬で現実になります。
その“最後の通信手段”として選ばれているのが、Iridium9555衛星電話です。
■ Iridium9555とは?|世界を覆う「66基の通信衛星」が支える独自ネットワーク
下図は、地上通信とIridium9555の通信構造を比較したものです。
Iridiumは低軌道を66基の衛星が周回しており、地球全体をカバーする構造です。
これにより、基地局の有無に関わらず安定した通信が確保できます。
Iridium9555は、アメリカのイリジウム衛星通信網を利用する携帯型衛星電話です。
最大の特徴は、地球全体を66基の低軌道衛星で覆う「完全グローバルカバレッジ」
これにより──
- 山岳地帯や離島
- 海上・洋上
- 大規模停電や通信断発生地域
どこにいても通信が可能です。
特に日本国内では、地震・津波・火山災害のリスクが高く、
「基地局に依存しない通信」として、BCP対策の必須装備になりつつあります。
■ なぜBCP対策にIridium9555が最適なのか?
① 通信インフラから独立した“自立型ネットワーク”
通常の携帯電話(docomo、au、SoftBank)は、地上基地局を経由して通信します。
しかし災害時には、基地局の電源喪失や回線混雑で機能不全に陥ることが多い。
Iridium9555は地球低軌道の衛星を直接利用するため、
地上インフラに依存せず、完全に独立した通信が可能。
= どんな災害下でも「通話・指示・報告」を継続できる。
② 高い耐環境性能と堅牢設計
現場利用を想定した防塵・防滴仕様(IP65相当)。
- −20℃〜55℃の動作温度
- 強風・塩害・粉塵にも強い
- バッテリー待受最大30時間
インフラ・建設・鉄道・自治体など、過酷な現場運用にも十分対応します。
③ Starlinkでは代替できない“音声通話の即応性”
近年、Starlinkをはじめとする衛星インターネットが注目を集めています。
高帯域・低遅延の通信環境を、地上設備に依存せず構築できる点は非常に魅力的です。
しかし、BCP(事業継続計画)における初動対応では、
「即時に音声で通話できるか」が極めて重要です。
発災直後は電源やネットワークの確保が難しく、
“まず声で伝える”という行動が被害拡大を防ぐ最初の一歩となります。
下表の通り、Iridium9555とStarlink Miniはそれぞれ得意分野が異なります。
特に「報告・指示・安否確認」など、電源が確保できない現場や
ネットワーク構築が困難な環境では、Iridium9555の音声通話性能と即応性が大きな強みとなります。
両者は「どちらか一方」ではなく、
“役割を分担して使うことでBCP通信を多層化できる”関係にあります。
- Iridium9555:初動フェーズでの「即通話・指示伝達」を担う
- Starlink Mini:復旧・情報共有フェーズでの「データ通信」を担う
Iridium9555は“初動の即応性”を、Starlinkは“復旧後の情報共有力”を強化する。
音声とデータの両輪で、“止まらない通信体制”を実現します。
④ 導入・維持コストが明確で低リスク
Iridium9555の法人向けモデルは、
端末価格およそ298,000円前後、月額基本料7,500円〜9,600円(契約形態による)。
しかも、BDL(ビジネスデザインラボ)では一次代理店として
初期費用6,000円+月額7,500円の固定プランを提供します。
解約まで料金が上がらない特別条件も選択可能です。
「初期投資+維持費の透明性」= 稟議が通りやすい。
■ 導入事例|“通信途絶を恐れない企業”が増えている
| 業種 | 活用目的 | 導入台数 |
| 建設業 | 災害時の現場指揮・報告連絡 | 5台 |
| 鉄道会社 | 停電時の運行指令・復旧連絡 | 8台 |
| 地方自治体 | 庁舎・避難所間の通信確保 | 10台 |
| 医療機関 | 災害拠点病院の通信バックアップ | 3台 |
多くの企業が「本社+拠点」「指揮車+現場班」という形で複数台導入を選択。
特に自治体・インフラ系では「1拠点あたり2台体制」が一般的になっています。
■ 導入の流れ|“3ステップ”でBCP通信網を構築
下図の通り、Iridium9555の導入はたった3ステップで完了します。
複雑な工事や申請も不要で、BCP担当者だけでスムーズに構築可能です。
1️⃣ ヒアリング・運用設計
利用シーン(拠点数・現場位置・連絡フロー)を整理。
2️⃣ 端末選定・通信プラン決定
Iridium9555 or Iridium9575 Extremeなどから選択。
3️⃣ 納品・接続テスト・運用マニュアル提供
初期設定から社員向け操作説明まで一括対応。
BDL(一次代理店)では、契約から運用まで最短2営業日で導入可能。
■ 導入後の運用サポートも安心
- 通話テスト代行・SIM再発行対応
- 災害時優先回線サポート
- 紛失・破損時の代替機対応
- 緊急時24時間メールサポート
特に、「使い方を忘れて放置」を防ぐために、
半年ごとの無料接続テスト案内を実施。
BCP機器を“持って終わり”にしない運用支援が整っています。
■ 導入を迷う企業への提案|“今”始めるべき理由
- KDDIなど主要キャリアが2025年以降値上げを発表
- 地震・豪雨による通信断発生頻度が過去10年で約2倍
- 地方自治体では衛星電話の設置が義務化傾向に
つまり、「導入コストが上がる前に、早期着手した企業が勝つ」。
特に中小企業では、1台あたり7万円台の補助金対応も進んでおり、
今が最もコストパフォーマンスの良いタイミングです。
■ まとめ|通信を止めない企業が、事業を止めない
Iridium9555は「災害用の通信機器」という枠を超え、
“企業の命線を守るBCP装備”として位置づけられています。
Starlinkやスマホがあっても、音声通話ができなければ指示は届かない。
BCPを真に機能させるのは、“最初に通じる通信”です。
止まらない通信網を構築する、それがBCP対策の本質。
導入・お見積りについて
一次代理店:合同会社ビジネスデザインラボ
Inmarsat・Iridium正規取扱
→ お問い合わせフォームはこちら
最短2営業日で納品可能・法人契約対応




