お役立ちコラム

断線・停電・圏外に備える|3重の通信障害を突破する衛星電話とは?

■ いま日本は“活発な地震活動期”に入っている可能性があります

2025年12月8日、青森県八戸市で震度6強の地震が発生しました。
その後、北海道・三陸沖には「後発地震注意情報」が発表されています。

こうした状況は、特定の地域に限らず、
全国的に通信障害リスクが高まっている可能性があることを示しています。

地震発生時には、

  • 停電
  • 光回線の断線
  • 携帯基地局の停止

が連鎖的に発生し、スマートフォンや無線機が使えなくなるケースが少なくありません。

このようなリスクを背景に、
自治体・企業・医療機関・建設現場などを中心に、
地上インフラに依存しない通信手段として「衛星電話」の導入が進んでいます。


■ 結論:スマホ・無線が同時に使えなくても、衛星電話だけはつながります

停電・断線・圏外が同時に発生すると、
スマートフォン、無線機、インターネット回線はすべて使用できなくなります。

一方で、衛星と直接通信する衛星電話は、地上インフラの影響を受けません。
そのため、災害時や通信障害発生時でも通話が可能です。

この
「最後まで残る通信手段」である点が、
災害対策やBCP(事業継続計画)において、衛星電話が選ばれている最大の理由です。


■ 「3重の通信障害」で業務が止まる理由

● ① 停電 → 基地局が停止し、スマホが圏外になります

非常用電源が枯渇すれば、携帯電話網は完全に停止します。

● ② 断線 → 光回線・インターネットが使用できなくなります

IP電話、メール、LINE、Zoomなど、
日常業務で使用している通信手段がすべて遮断されます。

● ③ 圏外 → 山岳・海上・建設現場では常態化しています

もともと電波環境が不安定な場所では、
平常時でも通信が成立しないケースがあります。

こうした通信障害が発生した場合、
影響の大きさは業種や業務内容によって大きく異なります。
まずは、自社がどの程度のリスクを抱えているのかを、客観的に確認することが重要です。


上記の項目に1つでも該当する場合、
通信断が業務停止や重大な判断遅れにつながる可能性があります。

そのため、事前に通信のバックアップ手段を用意しておくことが不可欠です。


■ 通信が途絶えると、大きな損失につながります

  • 工場の緊急連絡が遅れ、数千万円規模の損害が発生
  • 建設現場で安全確認ができず、作業が全面停止
  • 自治体で避難所との連絡が途絶え、情報共有が混乱
  • 医療現場で患者搬送の調整ができず、対応が遅延

通信が使えない状況は、単なる不便ではありません。
企業や自治体の機能そのものを停止させる重大なリスクとなります。


■ 衛星電話が“確実につながる”理由

  • 地上設備(電柱・基地局・光回線)に依存しません
  • 停電時でも、バッテリーで運用可能です
  • 山岳・海上・離島など、圏外エリアでも通話できます
  • BCP対策として、高い実効性があります

この特性により、
衛星電話は「非常時だけの装備」ではなく、
事業を止めないための現実的な通信インフラとして導入されています。


■ 【重要】衛星電話は「Inmarsat」と「Iridium」で役割が異なります

衛星電話は、どの機種を選んでも同じではありません。
使用環境や求める信頼性によって、最適な選択は大きく異なります。

  • コストや国内利用を重視する場合は Inmarsat
  • 通信の安定性を最優先する現場では Iridium

特に、「通信が途切れること自体が許されない用途」では、
Iridiumが明確な選択肢となります。


■ Inmarsat(インマルサット)とは

特徴:コスト重視・国内中心・安定した通話品質

● 長所

  • 月額料金が比較的抑えられています
  • 端末価格が導入しやすい水準です
  • 災害・BCP用途での導入実績が豊富です
  • 国内での使用に適しています
  • 見晴らしの良い屋外で安定した通話が可能です

● 向いているシーン

  • 自治体の本部・支所
  • 企業のBCP装備
  • 建設現場
  • 避難所との連絡
  • 山間部での現地調査

● 代表機種

Inmarsat IsatPhone2
BCP用途で最も採用されているモデルです。


■ Iridium(イリジウム)とは

特徴:世界全域をカバーする、通話安定性を最優先した衛星通信

Iridiumは、通信の途切れが許されない環境での使用を前提に設計されています。
災害対応、海上、山岳、海外業務など、
確実な通信が求められる現場で高く評価されている衛星電話です。

● 長所

  • 地球全域(極地を含む)をカバーし、圏外が発生しません
  • 低軌道衛星を使用し、通話が切れにくい構造です
  • 海上・山岳・災害現場など過酷な環境でも高い信頼性があります
  • 救助機関や海洋業務での採用実績が豊富です

● 代表機種

  • Iridium 9555(法人・現場向け標準モデル)
  • Iridium 9575 Extreme(高耐久・防塵防水対応モデル)

● 向いているシーン

  • 海上(漁業、船舶検査、作業船)
  • 登山、探査、海外業務
  • 災害救助、緊急対応
  • 電波環境が極端に不安定な地域
  • 重要な緊急連絡ラインの確保

通信の安定性を最優先する場合、Iridiumが最適な選択となります。


■ Inmarsat と Iridium の選び方

条件最適な選択
国内利用が中心Inmarsat
コストを抑えたいInmarsat
海外・海上・山岳・救助Iridium
通話の安定性を最優先Iridium
絶対に途切れてはいけないIridium
BCP(本社・支所間)どちらも可

※ 使用環境によって最適解は異なります。


■ まとめ:通信が消える瞬間に動けるかどうかで、組織の運命が変わります

停電、断線、圏外。
この3つは同時に起こる可能性があります。

その状況でも確実に通話できるのは、
衛星電話(Inmarsat / Iridium)だけです。

特に、

  • 海上
  • 山岳
  • 災害対応
  • 通話の安定性が最優先となるケース

では、Iridiumが明確に最適解となります。


■ 【無料相談】最適な機種と台数をご提案します

「InmarsatとIridium、どちらが自社に合うのか分からない」
「本社・支所に何台必要か知りたい」
「海と陸で使い分けたい」こうしたご相談にも、無料で対応しています。
利用環境を伺ったうえで、無理のない構成をご提案します。
お気軽にお問い合わせください。

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    • この記事を書いた人

    防災アドバイザー

    防災アドバイザー。衛星携帯電話や防災用品の販売・コンサルティングに携わりながら、企業・自治体の災害対策を支援。現場に根ざした視点で「本当に使える防災情報」を発信しています。

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