お役立ちコラム

「災害時はスマホが使えない」その時どうする?命を守る通信対策まとめ

1. 災害時はスマホが「つながらない」と考えるべき

1.1 結論:大規模災害ではスマホが役に立たないことがある

スマートフォンは日常生活に欠かせない連絡手段ですが、災害時には「使えなくなる」可能性が高いです。だからこそ、あらかじめ「スマホが使えない前提」で準備しておく必要があります。

1.2 理由・根拠:通信障害や回線混雑の発生

  • 総務省の調査によると、東日本大震災では携帯電話の通信制限が最大9日間に及びました(※1)。
  • 通信会社は災害時に「輻輳(ふくそう)」=アクセス集中による制限を自動的にかけます。
  • 通信設備が停電・津波などで被害を受けた場合、物理的に通信できないこともあります。

1.3 実例:東日本大震災・熊本地震での実際の通信障害

  • 2011年 東日本大震災
     → 通話制限:ドコモ90%、KDDI95%、ソフトバンク90%の発信制限
     → インターネットは比較的早く回復したが、音声通話は数日困難
  • 2016年 熊本地震
     → 一部地域で携帯基地局が倒壊、通話・SMS不可に

1.4 結論再確認:スマホだけに頼るのはリスクが高い


2. スマホが使えないときの代替手段を複数用意する

2.1 結論:代わりの連絡手段を事前に知っておくことで冷静に行動できる

万が一の際に備え、「代替手段を知っておく・練習しておく」ことが、自分と家族を守る力になります。

2.2 理由・根拠:政府も複数の代替手段を公式に推奨

以下は、災害時に有効な手段とその概要です:

手段概要特徴
災害用伝言ダイヤル(171)音声メッセージを残す固定電話・携帯どちらからでも可
災害用伝言板(web171)インターネット上の伝言板携帯各社が提供
公衆電話回線混雑でも優先される一部無料化されること
衛星電話地上回線に依存しない個人・企業利用可能衛星電話 Inmarsat-IsatPhone2
00000JAPAN(無料Wi-Fi)携帯会社による災害時Wi-Fi誰でも利用可能、SNS等での連絡に使える

2.3 実例:東京都の防災ガイドブックにも掲載

  • 「東京防災」では、「家族と決めておく3つのルール」として以下を推奨:
    • 集合場所を決めておく
    • 使う手段(伝言ダイヤルなど)を家族全員で理解しておく
    • 情報が得られる公式アカウントやアプリを事前に登録

2.4 結論再確認:手段の「多重化」が命を守る鍵になる


3. 事前準備が「安心感」を生む

3.1 結論:事前のちょっとした準備が、生死を分けることもある

通信インフラが停止したときに慌てないように、平常時にできる備えをしておくことが大切です。

3.2 理由・根拠:災害時に慌てた行動は危険

  • 災害心理学の研究では、「通信途絶→安否確認できない→パニック→危険行動」の流れがよく見られます。
  • 冷静な判断には「安心できる代替手段の確保」が有効です。

3.3 実例:家庭内で決めておくと良い事前ルール

  • 家族間の連絡方法(171 or LINE伝言板など)
  • 集合場所(自宅、公園、避難所など)
  • 電話が通じない場合のメッセージ内容の定型文
  • 緊急連絡先を紙で持ち歩く or 財布に常備

3.4 結論再確認:不安を減らすのは「情報」ではなく「準備」


4. 衛星電話や防災アプリなど、+αの備えも検討しよう

4.1 結論:情報収集と連絡手段の幅を広げておくとさらに安心

基本の備えに加えて、最新の技術やサービスも活用すると、災害時の選択肢が増えます。

4.2 理由・根拠:SNSやアプリ、衛星電話の有用性が向上している

  • 衛星電話は地上の基地局に依存せず、緊急時でも高い通信安定性
  • NHK防災アプリ、Yahoo!防災速報などのアプリはオフライン対応も可能

4.3 実例:令和元年台風ではSNSが家族間連絡・安否確認に活躍

  • 一部地域で停電・通信制限がある中、LINEの文字メッセージだけ届くケース
  • Twitterなどでの災害情報共有も有効(ただし信頼性の判断が重要)

4.4 結論再確認:技術を使いこなすことも「防災スキル」の一部


5. まとめ:備えが「命のリスク」を減らす

結論:災害時に連絡手段が絶たれても「対応できる自分」であることが大切

  • 通信は「絶対ではない」と認識する
  • 代替手段を知っておく
  • 家族や組織で事前に決めておく
  • 追加の備え(衛星電話など)も検討

💡 備えの第一歩は、「知ること」から。
あなたと大切な人の命を守るために、今日からできる準備を始めましょう。


まずはお気軽にご相談ください!

「何を選べばいいのかわからない」「とりあえず相談したい」という方も大歓迎です。

    必須ご利用区分

    任意会社名(団体名)

    必須お名前

    必須メールアドレス

    任意電話番号

    必須ご相談内容

    任意ご相談内容(詳細)



    関連情報


    災害対策に役立つ5つのおすすめ防災アプリの特徴と機能を紹介する図。各アプリ「Yahoo!防災速報」、「ゆれくるコール」、「NHK NEWS & DISASTER」、「全国避難所ガイド」、「特務機関NERV」の機能、リアルタイム災害情報提供、避難所情報、安否確認機能、非常用持ち出し袋リスト、避難ルート案内などを含む総合的な紹介。
    身近な防災行動に役立つおすすめアプリ5選

    防災行動に役立つ防災アプリとは 災害時に必要な情報や機能を提供するアプリのことで、それらの情報を参考にすることで、今後の災害対策に役立てることができます。 防災アプリの利便性 災害時に必要な情報をリアルタイムで提供してくれるため、迅速な対応が可能となります。 避難所や避難ルートなど、必要な情報をまとめて提供してくれるため、情報を探す手間が省けます。 非常用持ち出し袋のチェックリストなど、災害備蓄に必要な情報を提供してくれるため、準備をする際の手助けになります。 緊急通報や安否確認など、災害時のコミュニケー ...

    災害時に“連絡が取れなかった会社”として評価が残るリスク|衛星電話がBCPで重要な理由

    結論|「連絡が取れなかった」という事実は、企業評価を確実に落とす 災害時に「連絡が取れなかった」という事実は、被害の大小に関係なくその企業の評価を一段落とします。 そして厄介なのは、この評価低下が表に出にくく、後から効いてくるという点です。 復旧後に説明しても、「理解」はされても「信用」は戻りません。 この差を分けるのが、非常時に“連絡が取れたかどうか”です。 災害後に本当に記憶されるのは「被害」ではない 地震や台風の後、取引先・顧客・関係会社が何を覚えているか。 実は 被害規模 復旧日数 よりも先に思い ...

    南海トラフ地震が迫る?10年ぶり更新【2025年版】|初心者でもできる防災対策まとめ

    ―10年ぶりの被害想定見直しと、今すぐ始める“命を守る備え”― 南海トラフ巨大地震それは、もはや“いつか”ではなく“いつ起きてもおかしくない現実”です。政府は2025年、約10年ぶりに被害想定を見直し、発生確率80%、最大死者数29万8,000人、経済損失最大292兆円という衝撃的な予測を発表しました。本記事では、最新版のデータに基づき、今すぐ始めるべき「命を守る備え」を徹底解説します。 第1章|南海トラフ地震とは?基礎知識と発生確率 結論:南海トラフ地震は、今後30年以内に約80%の確率で発生すると政府 ...

    【2025年版】通信障害は“明日”のあなたに起こる

    いま求められる「つながる備え」とはどういうことなのか。 通信障害は“誰でも”被害を受ける可能性がある 結論 通信障害は一部の人にだけ起こる問題ではなく、誰でも明日、突然その被害者になる可能性がある現実的なリスクです。 理由・根拠 総務省の「電気通信事故報告制度」によると、2023年は重大な通信事故の報告件数が過去最多を記録しました。 2024年12月にはNTTドコモの音声通話サービスが全国的に停止。緊急通報(110、119)すら不通になる深刻な事態に発展しました。 実例 「高齢の親と連絡が取れなくなり、安 ...

    登山中の緊急時における衛星電話の重要性を強調する図解。遭難や事故が増加する中、衛星電話の重要性を4つのポイント(通信範囲、安全性の確保、緊急連絡、情報共有)で解説。登山の基本知識と衛星電話の必要性を結びつけた内容。
    遭難時の救世主!衛星電話の重要性とは?4つのポイントで解説

    登山に衛星電話が必要な理由を詳しく解説 「山ガール」という言葉が流行語大賞の候補に上がったり、「山の日」が制定されたりと人気の絶えない登山。 新型コロナウイルスが流行した間は、登山人口は減少傾向にあったが、落ち着くとともに再燃。 それに伴い、平成30年から令和2年までの間は、発生件数、遭難者数とも減少傾向であったが、昨年から増加に転じ、今年も増加した。 引用:警察庁生活安全局生活安全企画課(令和4年夏期(7月~8月)における山岳遭難の概況) 地図とコンパスを使いこなすテクニック地図とコンパスの使用は登山に ...

    衛星電話レンタルは本当に必要?“借りるべき人”が一発でわかる実践ガイド

    「衛星電話はレンタルすべきか、それとも購入すべきか」ここで迷っている場合、結論としてはほとんどのケースでレンタルが最適です。 結論から言うと、常時使用しない場合はレンタルが最適解です。 ただし、・料金の仕組みが分かりにくい・本当に必要か判断できない・どの業者を選べばいいか分からない このような理由で判断が止まる方が多いのも事実です。 本記事では、「レンタルすべきかどうか」から「失敗しない選び方」まで実務レベルで判断できる状態になることを目的に解説します。 ① 結論|衛星電話レンタルが最適な人 まず結論です ...

    • この記事を書いた人

    防災アドバイザー

    防災アドバイザー。衛星携帯電話や防災用品の販売・コンサルティングに携わりながら、企業・自治体の災害対策を支援。現場に根ざした視点で「本当に使える防災情報」を発信しています。

    -お役立ちコラム